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ピース又吉「猿」: 『MC』
『MC』
今日は新宿シアターモリエールという劇場で、『needs』というコーナーライブがありました。
我々ピースは、そのライブのMCをかれこれ五年近くやらせていただいています。
以前、MCというのは、どのような意味があるのだろう?と疑問に思い辞書をひいてみたことがあるのですが、そこには『MASTER OF CEREMONY(式典を司る人)』とありました。
そうです。凄くかっこいいのです。
今日も、僕は『MASTER OF CEREMONY』でした。
『司る』だけで、十分かっこいいのに、セレモニーを司るのですから尋常ではありません。
しかし、世の中には、『MASTER OF CEREMONY』という言葉と同じくらいかっこいい言葉が世の中には腐る程あるんでしょうね。
そして実際に、その中の幾つかは腐ってるのでしょう。
needsのMCは2010年になってもやってるから
結成してからずーっと、だったんだ。7年!
又吉直樹(ピース)の名言コラム「確かにお前は大器晩成やけど!!」
其の三 「……面白すぎるんじゃないの?」
去年くらいから、少しずつテレビに出られるようになったけれど、僕に関して言うと、ただ運が良かっただけに過ぎない。
この世界に入って今年で12年目。10年以上は劇場中心の生活が続いた。そんな暮らしを特に苦しく思ったことは無かったけれど、お金が無いので落ちている物を拾って食べたり、余り物を恵んで貰ったり、風呂が無いので共同の水道で洗髪したり、塗れタオルで身体を拭いたりしながら生きながらえてきた。
才能のある同期や後輩が次々と世に出て行き、劇場の楽屋でも随分と自分は年長になった。それでも更に先輩もいたから常に不安を掻き立てられようなことはなかった。
売れている同期や後輩がタクシーで帰って行くのを横目で見ながら歩いて帰ることも度々あったが、仕事において嫉妬のような感情を抱くことはほとんど無かった。
世に出て行く皆のことが好きだったし、そんな自分に対して大きな期待もしていなかった。
しかし、そんな呑気さだけが取り柄のような僕でも当時のっぴきならない状況に陥ったことがある。
先輩のハイキングウォーキング、同期の平成ノブシコブシ、後輩のイシバシハザマ、そして我々の4組でラ・ゴリスターズというユニットを組み活動していたのだが、ハイキングウォーキングが周知の通りブレイクし、平成ノブシコブシも脇を鳴らす芸で深夜番組に出始め、イシバシハザマもネタ番組には必ず呼ばれるようになり、あろうことか相方さえもピンでレギュラー番組を持ち、僕はユニット内で一人だけ取り残されてしまった。
困ったのは、捨てきれない自分の自尊心と自意識過剰な精神だった。
特に実家に帰った時など、家族はこの状況をどのように思っているのだろう?と思うと才能の無い長男を持った家族が不憫でならなかった。
そんなある夜、他の家族が寝静まった実家のリビングで姉と二人きりになった。なんとなく気まずくて、その場を取り繕うために、『いやぁ~、皆売れちゃってさぁ、なんで俺だけテレビに出られへんねやろ?』とヘラヘラ笑いながら言ってみたら、思いのほか姉が腕を組んでしばらく考え込み、ようやく顔を上げて、『あのさぁ、直樹は……面白すぎるんじゃないの?』と言った。
そんなはずは無い。面白かったらテレビに出ているはずだ。
僕にとっては世界で一番哀しい言葉だった。
帰りの新幹線で思い出したら、なんか妙に笑えてきて、『よし、俺もそろそろ本気出すか』と小学生のようなことを真面目に思っていた。
ピース又吉「猿」: 『扇子に名前を入れている場合ではない』
『さや侍』面白かった。笑った。
この十年間、僕には竹原ピストルさんの声やないとあかん夜が何度もあった。
車掌さん「新大阪」じゃなくて、「京都」で起こして欲しかった。
扇子に名前を入れている場合ではない。
何度も通った「カレー屋」が「焼鳥屋」に変わっていた。
今夜京都でトークライブがある。
凝縮されてる…
太宰治疎開の家「津島家新座敷」 店長ブログ | ピース又吉直樹さんのこと
ピース又吉直樹さんのこと2011.06.23 Thursday 23:43
5月にピース又吉さんが見学にきてくださったことを
うれしく思いながらちゃんとブログには書きませんでした。
常にどこかで目撃されている人気者を見たからと
コーフンして書くのはなんだかだし、
予定にはなかったプライベートの見学だと聞きましたので、
もし、いつかトークのネタになるようなことがあったとして
僕が余計なことを書いてもいけないような気がしたので。
でも今日はチラリとだけ書きます。
今日、「笑っていいとも」に出演した又吉さんを
息子が携帯電話で撮って見せてくれたからです。
「斜陽館の近くのお店で買いました」と言ったらしい、
又吉さんの部屋に映っているティッシュボックスケースは
うちで購入してくれたものです。
買う人が現れるとは思っていなかった
DAZAIと刺繍された一点物でした。
ちょっとニヤニヤしてしまいました。
その日、又吉さんは新座敷に静かにす~っと現れて
終始静かに微笑んでいました。
特別な思いでそこにいる感じがわかりました。
6月19日の「太宰ナイト2011」
盛り上がった様子をファンの方から知らせていただきました
行ってみたくなっちゃうね
ピース又吉「猿」: 『炎上する君』
西加奈子さんの新刊『炎上する君』という短篇集が凄く面白いです。
角川の文芸誌『野性時代』に不定期で連載されていたものに、書き下ろしが一篇加わり一冊に纏めらたものです。
僕は連載時から西さんの短篇を読むために『野性時代』を購入し、毎回奇抜な発想力に驚かされ、特異なセンスに思わず声を出して笑い、登場人物の繊細な心情に強く共感し、物語の帰結に涙し、「やっぱり小説は面白い」と原初的な読書の興奮に感動していたので、今回の『炎上する君』の刊行は個人的にも大変嬉しいのです。
そして、まことに恐縮ですが、その素晴らしい本の帯に僕のコメントを載せていただきました。
自分のような、美味しいお米の炊き方も知らず、人様から頂戴した高級なハムさえも有効な調理方法に困り、喫茶店で他の御客から店員に間違われトイレの所在を聞かれても間違いを正すことなく自然と店員のふりをして『二階の右手になります』と応対してしまうような男が、作家さんの作品に発言するのは本当に僭越なのですが、それでも素敵な作品に関われたのは幸せです。
先程、吉祥寺の本屋に並ぶ『炎上する君』を発見したので携帯電話に付いているカメラで撮影しようとすると、『お客様店内での撮影は御遠慮下さい』と知らぬ間に背後に立っていた店員さんから注意を受けて恥ずかしい思いをしました。
しかし、この本屋は安全だと安心もしました。
万が一、殺し屋がこの本屋で拳銃を構えたとしても、あの店員さんがスッと殺し屋の背後に立ち、『お客様店内での殺人は御遠慮下さい』と注意してくれることでしょう。
それと、角川の本の情報が沢山載っているPR誌『本の旅人』にも、『炎上する君』について文章を書かせていただきました。
あれば無料でくれると思いますので、最寄りの本屋で聞いてみて下さい。
西加奈子さんの『炎上する君』は、自信を持ってお薦めできる短篇集です。
今まで本を読んで来なかったが、これから読んで行きたいと思っている方にも、本が大好きで沢山読んで来た方にも、それぞれに発見と感動がある作品だと思います。
太字のところがまたよしっぽい。


